憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
文教・子育て委員会の視察が、11月6日から二泊三日で行われ、八王子市、衆議院会館、富山市へ行って来ました。八王子市と衆議院会館は、「小中学校適正規模・適正配置について」です。八王子市は、姫路市と同じ中核市ですが、早くから「適正規模・適正配置について」議論が行われ、過去には統廃合も行ってきています。平成21年1月には、14回の審議会を経て、基本方針が策定されています。しかし、現状は、過小規模校の地元との話し合いが何度も行われているとのことですが、「自分達の時代に学校をなくすわけにはいかない」と膠着状態が続いているようです。
衆議院会館においては、義務教育改革係の担当者から、文科省作成の「公立小中学校の適正規模・適正配置に関する手引」に基づき、説明を受けました。私は以前から疑問に思っていた、「小規模校では社会性が育たない」という考え方について、「その根拠となるようデータは文科省として、持っているのですか」と質問しました。弁舌爽やかな担当者からかえってきた答えは、「そうなんですよう。私たちもよく財務省から根拠となる数字を示せと言われるのですが、『そういう傾向にある』ということで、示せるデータはないので、今後集めていきたい」というような内容でした。
これは、あまりにも無責任ではないでしょうか。姫路も含め全国各自治体で、この文科省の手引や考え方によって適正規模・適正配置、つまり統廃合を進めようとしているのに、肝心の文科省にそのデータがありませんは、ないでしょう!!
富山市では、「妊娠期から切れ目のない子育て支援体制構築事業について」学んできました。富山市も中核市ですが、市長の姿勢が違います。子育て支援に力点が置かれ、市長のトップダンで様々な支援策が推進されています。子ども医療費も所得制限なしで、中学三年生まで無料です。「切れ目のない子育て支援』ということで多くの先進的な取組をされていますが、中でも全国初となる市直営の産後ケア施設の設置・運営は、ホテルのような施設で内容も充実しています。また、北欧の必用なベビー用品一式プレゼントにならって、富山番「ベビーボックス」が全ての新正児に贈られています。金額的には、地元企業の協力も得ながら約5,600円相当で、ブランケット・ステイ・ストローマグ・スプーンフオークセット等が入っています。姫路でも提案していきたいと思いました。
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」。有名な漢詩の一節で、毎年同じ時期に同じように花は咲きますが、人は同じ姿・形とはいきません。という意味だそうですが、私もこの頃実感しています。自分では、若いつもりでも、身体的衰えはそれなりです。予算要望懇談会が終わり、ほっとしたのもありますが、風邪をこじらせ、なかなかすっきりしません。本を読んでいますと、歳を取るということは、できないことを一つずつ受け入れることだとか。
第4次安倍内閣が発足し、臨時国会が招集され、代表質問、予算委員会等議論が行われていますが、安部首相の暴走ぶりは変わりません。世界の動きに目を転じてみると、ブラジルでは、「ブラジルのトランプ」と言われている候補が、大統領になったとか。ドイツでは、メルケル首相が総選挙で敗れ、引退を表明。ヨーロッパでも極右政党が台頭しています。アメリカでは、中間選挙が迫っており、民主党が過半数を占めるのではとの予想もありますが、各地域ではミニトランプと呼ばれるような候補者が相次いでいるとか。
いったい、世の中の価値観はどうなっていいるのでしょうか。差別をしてもいい。自分だけ良ければいい。日本の安部首相も同じです。そういう意味では、今度の統一地方選挙、参議院選挙は、日本の良識も問われるのではないでしょうか。体力は、4年前と同じではありませんが、そこを経験でカバーしていきたいと思います。
市当局においては、2019年度の予算編成が始まっていますが、毎年この次期恒例の、当局と各会派との予算要望懇談会が始まっています。私たち共産党議員団も24日、25日、と終わり、29日を残すのみとなりました。安倍内閣の元で、格差と貧困が広がっています。市民の暮らしを応援する立場で、多くのことを要望していますが、何よりも子ども医療費助成制度の所得制限の撤廃は、実現したいところですが、なかなか「はい、やります」とは、言いません。「所得のある人には、それなりに負担してもらいたい」とのこと。3億円ぐらい、姫路市として、そんなに無理な話ではないと思います。
また、幼・小・中学校へのエアコンの設置は、重要課題です。国も全ての教室に設置できるようにと、871億円の補正予算を組んでいます。姫路市としても、その予算獲得のため、早急に具体策をあげなければなりません。「がんばります。がんばります。」と、教育長は言われたわけですから、信じて待ちたいと思います。