憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
日本国憲法が施行され、70周年を迎えた早朝、泥憲和(どろ のりかず)さんが旅立ちました。泥さんは、もと自衛隊員でした。秘密保護法や安保関連法が強行成立する中、ガンを告知されながらも、平和憲法がいかに大事か、自衛隊とはどんなところか、全国を講演で回り、ついに本まで出してしまいました。
5月5日の姫路での、憲法集会のために、病を押してシナリオを書いたり、準備をして来られたとお聞きしています。さぞや、心残りだったと思います。安倍首相は、改憲への新たな意欲を見せていますが、そうした動きを食い止めなければなりません。こんなことを書いたら、共謀罪が強行されたらどうなるのでしょうか。「一般市民は、対象にならない」と答弁していますが、安倍首相の言う一般市民とは?
今こそ、日本国憲法の恒久平和、基本的人権、思想・信条・表現の自由を守っていかなければなりません。泥さんは、「憲法を守れ❗」と命をかけて、この日を選んで旅立ったのでしょうか。あたたの意志を継いで、私も歩んでいきます。
姫路市は現在、2021年のオープンを目指し、文化コンベンション施設の実施設計を進めています。場所はイベントゾーン東側、約3ヘクタールです。大ホール2,000席、中ホール700席、小ホール180席となっています。概算建設費は、現時点で約240億円となっています。多額の税金が投入されることになっているため、本当に市民のための施設になるようにしていかなければなりません。
そのため、私たちは名古屋市にある愛知芸術文化センターと可児市(かに)の可児市文化創造センター「alaアーラ」へ行って来ました。愛知芸術文化センターは、大ホールが2,500席、中ホールのコンサートホールでも1,800席もある大きなものです。1992年に建てられた建物で、大規模改修の時期を迎えており、一時代前のホールとなっています。その中には、県立美術館もあります。フインランド・デザイン展が開催されており、楽しく見せてただきました。
一方、可児市のアーラ(イタリア語で翼)は、2002年にオープンした施設で、大ホール1019席、小ホール311席のこじんまりとした建物ですが、緑に囲まれ、市民の居場所となっている施設です。訪問した日は、ちょうどデイズニーのキャラクターショーが上演されており、平日にも拘わらず多くの親子連れで賑わっていました。終了後も芝生の庭やガラス張りのロビーで、思い思いにお昼を楽しんでいました。
見るからに、市民の憩いの場になっており、文化芸術活動の拠点となっている様子が、よくわかりました。さらに、アーラの素晴らしいところは、普段なかなか文化・芸術に縁遠い人たちや経済的な理由で足を運びにくい人たちにも、足を運んでもらえる取り組み、いわゆる「社会包摂機能」がしっかり行われていることです。姫路の新たな文化センターにおいても、このような取り組みができたらと、強く思いました。
私たち議員団は、去る4月19、20日と名古屋市と岐阜県可児市(かに)へ視察に行って来ました。名古屋市では、無料塾、子ども食堂、就学援助について担当者から、それらの取り組みについて、説明を受けました。
その中でも、無料塾の取り組みについては、素晴らしい取り組みをされていて、びっくりしました。格差と貧困の広がりの中でも、子どもの貧困が大きな課題となっています。とりわけ、就学援助を受けている子どもたちや1人親家庭の子どもたちへの支援のあり方や、貧困の連鎖をどうなくしていくのかが問われています。
姫路市でも中学生を対象に、そうした子どもたちのための無料塾が開かれていますが、一ヵ所だけで人数もごく限られています。しかし、名古屋市では、就学援助を受けている中学生の3分1強、1人親家庭の中学生の4分1弱の子どもたち約1,800人余が無料塾に通っています。市内100ヵ所以上で行われており、自分が行きたい所へ通っています。自分が住んでいる地域が嫌なら、他の地域でもいいのです。そこへ通っているのが、「貧困家庭の子」とわかっては、いけません。サポーターは、名古屋市内の大学生とのことです。
「どのような効果が出ていますか?」とアホ質問をしてしまいました。担当者は、「効果は、10年後。20年後です。この子たちの中から、大学へいく子が出て、サポーターで戻って来てくれたらいいのです。納税者になってくれたらいいのです。」と言われていたのが印象的でした。