憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
昨日、今日と総務委員会が終了しました。不祥事を調査してきた専門家チームの提言書は、画期的な内容だったと思います。部下の面倒見がよく、仕事ができ、信頼されていた職員であっても、不祥事を起こしてしまうという現実。個人の資質の問題でもありますが、組織としてなぜ防げなかったのか。幹部職員のあり方も問われています。
そして、何よりも特筆すべきは、事件の遠因として「市会議員の過度な要求があった」ということが、明らかにされたことです。今までも、私は市役所の控室において、隣の部屋から怒鳴り声が聴こえてきたことが何回もありました。公的文書で、このように一部の議員が不当要求とも言えるようなことがあったということを、議会として重く受け止めるべきです。
市政の信頼を取り戻すことは、もちろんですが、議会としても、議員倫理条例があるわけですから、それに照らしてどうなのか議論する必要があると思います。
さらに、私が個人質問で取り上げた、「違算」についても、元課長や職員の聞き取り調査の中でも問題としてます。委員会においても、個人の能力の問題ではなく、組織として研修、チェック体制を強化するよう求めました。
姫路市の贈収賄事件を受け、原因究明と再発防止を検討してきた外部有識者3方が市長に報告書を提出しました。関西国際大学の西岡敏成教授は、「個人の資質だけでなく組織の構造的な問題が浮き彫りになった。忘れてならないのは、組織の中の誰が苦しみ、誰が悩み、誰が涙を流しているのかという視点が欠落していたもので『組織は、人がつくる』との原点に立ち返り、部下職員とのコミュニケーションを図り、実態把握に心血を注がれたい。」と述べています。
誰が苦しみ、誰が悩み、誰が涙を流しているのか 心に大きく響く言葉です。私は、職員のこうした苦しみを一番わかっていないのは市長ではないかと思います。
不祥事案についての認識不足 閉鎖性への危惧 幹部職員の職階級に対する認識欠如 職員の対応能力不足 厳しく指摘しています。
また、姫路獨協大学副学長の道谷卓氏は特筆すべき事項の一つとして、「入札や工事に関する市会議員の要望の中に過度な内容のものがあり、対応に苦慮する関係職員がいることが明らかとなった点である。」と報告しています。「議員から工事の順番を早くしてほしいとの要望をよく聞く」「こちらができないと言うと、国へ行くぞ、県へ行くぞ、議会で質問するぞ」
「できない、遅くなると言えば、机をたたいて怒り出す議員もいる」耳を疑うような回答も多数あり、これが真実であれば、このような市会議員からの無茶な要望に毅然とした態度で対応する仕組み作りを構築する必要がある これも、厳しい指摘がされています。
姫路市議会の闇の一部が明かされたという思いです。このような指摘を受け、議会としてどう自浄能力を発揮して議会改革を進めていくのかも問われています。
橋東公民館の問題も、姫路市の組織としての体質が問われる問題だと思います。
今日3月11日は、東日本大震災から6年を迎えました。テレビでは、当時の映像が映し出され、改めて津波の恐ろしさを目の当たりにしました。また、新たな商店街が整備されるなど、復興の様子を伝える映像も流れていますが、いまだに12万人を越える避難者の方々がいます。福島第1原発の敷地内には、放射能汚染水のタンクが増え続けています。廃炉に向けた作業も見通しがたっていません。やはり、人類と原発は共存することはできません。今こそ、原発からの撤退を決断すべきです。
姫路市議会は、代表質問、個人質問が終わり、常任委員会が始まっています。私もご報告しましたように、新文化センターと文化振興ビジョンについて質問しました。「新文化センターの施設使用料についても、減免制度の継続を」と求めましたが、「慎重に検討したい」に留まりました。引き続き、「減免制度の継続を」と求めていきます。
また、「不祥事根絶と公正な入札を」では、「職員のコンプライアンスも大事だが、職員に範を示すべき市長、副市長、幹部職員が不当要求に対してはルールに基づいた毅然とした対応が必要ではないか。改めて、そういう決意をすべきではないか」と迫りました。副市長が答弁に立ちましたが、モゴモゴとした歯切れの悪い答弁でした。なぜ、もっとビッシと言えないのか。
国会では、森友学園の問題がクローズアップされています。昨日、籠池理事長は突如、「小学校の許認可を取り下げる」と記者会見しましたが、事の真相をウヤムヤにしてはなりません。安倍首相と昭恵氏の道義的責任は重大です。そして、これだけのことが普通に事が進むということは、政治家の介入無しにはあり得ないと言うのは、当然です。
でも、これは森友学園の話だけではありません。姫路市でも、1小学校1公民館ということで、旧姫路市では市立公民館が整備をされ、「平成23年の増位公民館をもって、公民館整備は完了した」とされてきました。ところが、新年度予算案には、飾磨橋東公民館の用地取得と設計のための予算が計上されています。飾磨小学校区には、すでに市立公民館があります。私は、予算大綱で、「1小学校1公民館なのではないか?なぜ、橋東公民館の予算が計上されているのか」と質問しました。「飾磨小学校区には、2つの連合自治会がある。特例で」と、これも歯切れの悪い説明でした。「特例」、特例ならば、設置基準も要綱も規則も条例も、何もいらないではないか。
こんな特例、それこそ政治家の介入なくしてあり得ないのではないか。橋東連合自治会からの市長要望とのことですが、連合自治会から市長宛に要望書を提出すれば、何でも実現するのか。納得できません。引き続き、問題点を明らかにしていきたいと思っています。