憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
21日から、2022年第1回定例議会が開催されています。昨日は、冒頭に継続審査となっていた、令和2年度姫路市一般会計決算と令和2年度姫路市下水道事業会計決算についての採択が行われました。この2つの議案がなぜ継続審査になっていたかというと、松岡議員の不当要求に屈して、白浜小学校の相撲場を行ったり、東部析水苑のグランド整備に伴うトイレ整備等が行われていたからです。
この度、ようやく姫路市が設置した専門家による、「姫路市議会議員による不当要求事案に関する報告書」が公開されました。市長は、この報告書に基づき、2度とこのような不祥事を起こさないよう取り組んでいくと、表明しましたが、不当要求に屈し、公正・公平な予算執行が行われなかった昨年度の一般会計決算と下水道事業会計決算は、認定することはできません。そのため、反対討論を行いました。他にも、住民福祉の増進を図る決算になっていないこと。行財政改革の名のもとに職員数を削減してきたことなども指摘しました。
しかし、何より問題なのは、不当要求を行う松岡議員が一番悪いのですが、それ毅然と出来なかった職員の倫理低下の問題。その背景には、市長、副市長、局長の上級幹部職員が、その職責を十分に果していないところに、最大の問題があります。昨日の、市長の所信表明においても、不当要求問題について一言も触れられなかったのは、大問題です。
堤未果氏の著者「デジタル・フアシズム」を読んだ。感想を一言で言うなら「怖い❗」だ。このまま、政府が進めようとしている「デジタル化」進めば、日本はどうなってしまうのか?
昨年、「LINE」がデータを韓国のサーバーで保管していたことや中国の委託先に日本のサーバーへのアクセス権を付与していたことが報道され、大問題になりました。その後「LINE」は、中国からのアクセスは遮断し、韓国のサーバーで保管、プライバシー性の高い個人情報は国内で管理。順次国内に移転すると発表しました。
LINEだけでも、これ程問題になるのに、政府が進めようとしているデジタル化のサーバーは、アメリカのAmazonに任されることになっています。安全保障に関わる政府システムを、他国の民間企業に任せるのは珍しいと、堤氏は指摘しています。日本政府は、今あの手この手でポイントを付けて、マイナンバーカードの普及を進めようとしています。しかし、思い通りには行っていません。それは、森友問題やデータの改ざん、そんたく政治など日本の政府が信頼されていないからです。こんな政府に、大事な個人情報を委ねることができないからです。
しかし、その一方で、昨年「デジタル庁設置法」や「デジタル社会形成基本法」など、合計63本もの法案を束ねた「デジタル改革関連法案」が可決されました。これによって、デジタル庁が大きな権限を持つようになりました。同時に、それぞれの自治体にある「個人情報保護条例」が今後、骨抜きにされ、国の緩い「個人情報保護法」に一本化される道筋を着けました。それによって、自治体が持つ個人情報をビックデータとして、民間企業が使いやすくし、営利の目的にされようとしています。
教育の分野もしかりです。コロナで、一人一台のタブレットが配布されました。いいことでもありますが、これでIT企業がどれ程利益を上げ、今後教育産業にどんどんGAFAが入って来ると言われています。
アマゾン、グーグル、フアーウエイをはじめ米中巨大テック企業が、行政、金融、教育という日本の心臓部を狙っていると、堤氏は警鐘を鳴らしています。EUでは、個人情報の保護を「基本的人権」と見なして保護する、一般データ保護規制が施行されているとのことです。これによって、個人情報の転送や利用には、厳しい規制がかけれることになるとしています。日本でも、個人情報の扱いについて厳しくしていくべきにもかかわらず、その逆を進もうとしていることに、恐怖を感じます。堤氏も、おかしいことは、「おかしい❗」と声を上げることが大事と言っています。私たちも、一生懸命声を上げているのですが、なかなか届きません。もっと、大き声にしていかなければ‼
東京大学大学院教育学研究教授の本田由紀さんが書いた、「日本」ってどんな国?が注目されており、私も読みました。本の背表紙には、「家族、ジェンダー、学校、友人、経済、政治政治…日本社会のさまざま面を世界各国のデーターと比べてみると、今まで「あたりまえ」と思い込んでいたことが、実は「変」だったと気づく。日本がどんな国なのか、一緒に考えよう。」と呼びかけています。
読んでみて、やっぱりそうなんだと、改めて実感しました。ジェンダー平等指数は、153カ国中120位というのは有名な数字です。先進国でGDPに占める教育費の割合も最下位。子どもの貧困率は高い。一クラスの子どもの人数も多い。今まで知っていたデータもたくさんありましが、「人は信頼出できるか?」というアンケートで、「信頼できない」が高いなど、こんなデータもあるのかという驚きもたくさんありました。
一体この国は、どこを目指しているのかということです。データを見ると、この国に未来はあるのか?と言いたいです。嫌なことばですが、今「親ガチャ」ということばがあります。子どもは、親を選べません。それを言うならば、「国ガチャ」もあります。生まれてくる国も選べません。でも、これを言ったら終わりです。本田先生は、「諦めたら終わり」と言っています。諦めずに、問題提起し、訴え続けなければ、政治は変わりません。
総合福祉会館で行われている、姫路市精神保健福祉連合会(ひめかれん)主催の文化展に行って来ました。ひめかれん加入施設の活動等を紹介するパネル展と各施設に通所している方々の作品展示がありました。どの作品も個性的で手の込んだ素晴らしいものでしたが、とりわけ、表面は黒い画用紙でその下に、ピンクや黄色が塗られているのですが、その表面を彫って五重の塔や桜を描いている作品には、ビックリしました。何と半年余りかかったとのことでした。構図や緻密さなどに感動しました。
今ジェンダー平等や多様性の尊重が求められています。誰もが個性を活かし、尊厳を持って生きていける社会のためにも、政治の力が必要です。そのためにも、微力ながらがんばりたいと思います。