憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
第1回定例議会が3月29日に閉会しました。最終日には、この間の松岡議員による不当要求問題で、市長が管理監督責任をとるとして、4月分の報酬を10分の2カットする議案が提出されまれした。市長は提案理由で「この問題での責任を重く受け止めて…」と言いました。重く受け止めて、僅か23万6千円のカットですかと、言いたいです。
この議案には、当然日本共産党議員団として、反対しました。白浜小学校の神明造りの相撲場には、約7,000万円も使い、1年以上経過しても1回も使用されていません。豪華過ぎる遊具、違法な予算流用で整備した東部析水苑のグランドなど、不当要求によって市民の大切な税金がムダに使われたり、不公平な使われ方がされました。直接の担当職員が口頭で注意を受ける一方、当時の教育長、建設局長、産業局長は既に退職しているとして、一斎責任は問われませんでした。佐野副市長は、自身の報酬カットを市長に申し出たとのことですが、市長が退けたのも理解できません。
関係職員は勿論、多くの職員が納得していません。これでは、市民的理解も得られないと思います。このような状況の中で、新年度がスタートしましたが、これで不当要求問題に対して市長が陣頭指揮を取り、公正公平な行政運営を図り、失われた信頼を取り戻せるのか疑問です。
その上、新聞報道にもありましたが、市長は姫路獨協大学の卒業式に於て、誤解を招くような不適切な挨拶を行いました。これは、今回のケースだけではありません。市長の不適切な発言は、市長就任直後から度々繰り返されています。既に、本会議で不適切な答弁を行い、苦瓜議員に対して2回謝罪しています。また、3月に書写ロープウェイの展望台デッキが新たに整備され、そのオープニングの式典が始まる前、書写山円教寺の住職から、市長の発言について諭される一幕があったようです。
このような市長の下で、幹部職員、一般職員が一丸となって、議員等からの不当要求に組織として毅然と対応できるのか、この度の苦い経験を生かして行けるのか、甚だ疑問と言わざるを得ません。
この4月から、「姫路市パートナーシップ宣誓制度」がスタートします。この制度は、LGBTなど性的少数者のカップルを婚姻に相当する関係として、自治体が公認する制度です。これによって、市営住宅への入居が可能となります。また、病院での病状説明や保証人など配偶者と同じ扱いになるように、医師会に協力を求めていくとしています。
多様性を認め合い、誰もが尊重されるジェンダー平等社会の実現に向けた大きな1歩だと思っています。私は、2020年第1回定例議会の代表質問において、初めて「パートナーシップ条例・制度の制定を」と、取り上げました。それから、2年経過しましたが、こうして実現できたことは、本当に喜ばしいことです。関係職員のみなさんにも、感謝します。
その一方で、パブリックコメントでは、「家庭のあり方を覆す」とか、「税金を投じて必要なのか」「子や孫の結婚観」に影響するなど否定的な意見が数件あったのは、非常に残念なことでした。「とても良い制度」「本人たちが幸せになれるよう応援します」というような意見もありましたが、今後の市民への啓発が大事です。しんぶん赤旗の報道によりますと、「パートナーシップ制度」の広がりで、4月から導入予定を含めると、制度のある自治体に住む人は総人口の5割を超えるとのことです。
今後は、国の法改正が課題になって来ると思います。誰もが尊重され、住みやすい街にしていくためにも、あらゆる分野でのジェンダー平等が求められています。新年度は、姫路市男女共同参画プランの見直しも予定されています。引き続き、声を上げていきたいと思っています。
遂に、ロシアが24日ウクライナの東部地域に軍隊を侵入させ、ウクライナ各地の軍事施設に攻撃を始めました。首都キエフにも軍事侵攻を行っています。一般市民や 民間施設にも、多くの多くの犠牲が出ています。これは、ウクライナの主権と領土を侵し、国連憲章、国際法踏みにじる、まぎれもない侵略行為です。志位委員長は、断固糾弾すると共に、国際社会がロシアの侵略反対の一致点で団結し、侵略をやめさせることを呼びかける、との訴えを発表しました。
テレビの映像からは、避難する多くの人々が写し出されていました。家の防空壕に避難した女の子は、「死にたくない」「戦争は、嫌い」と訴えていました。その様子が忘れられません。これまでの、人類の英知はどこへ行ってしまったのでしょうか?本当に悲しいことです。あの女の子は、どうなったでしょうか?
我が家の垂れ梅が咲き始めました。改めて、平和の尊さを噛み締めています。でも、日本もどうなるかわかりません。岸田政権の憲法改悪の危険な動きが、始まっています。