憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
今日から連休が始まりましたが、午後から花の北市民広場で行われた、松野迅さんによる労音レクチャーシリーズ「カザルスへのオマージュ」に行って来ました。ゲストにはジャーナリストの伊東千尋さんもトークで参加されていました。お二人にお会いするのは、一昨年姫路文連主催の講座以来の再会となりました。
迅さんのカザルスへの熱い思いといつも音楽に対する直向きな姿勢がひしひしと伝わってきました。千尋さんは、バルセロナオリンピックの時の朝日新聞初代のバルセロナ支局長だったということで、バルセロナのこと、スペインのこと、カザルスのことを話されました。バルセロナの幻のオリンピックは初めて知りました。人民オリンピックのためリハーサル中に、「フランコの反乱軍が迫っている。リハーサルを中止するように」と指示を受け、カザルスは涙ながらに指揮をし、「この国に再び平和が戻る日がくるでしょう。その日には、再び第九を演奏しようではないか」とのべ、みんなを帰宅させたそうです。それから56年後のバルセロナオリンピックでカザルスの指揮ではありませんでしたが、本当に第九が演奏されたお話には、感動しました。
3年前スペインに行きましたが、今日のお話しを聞いていたらもっとも違うスペインを感じることができたかもしれません。楽しい心に残る一日でした。
三日目の視察は豊橋市です。赤と白のメルヘンチックな飯田駅から天竜川の流れに沿って伊那谷を抜け、終点豊橋駅まで2時間半かかりました。豊橋市では、寡婦控除のみなし適用について、学んで来ました。この問題は、本会議等でも取り上げ「非婚の1人親家庭においても、寡婦控除と同様の支援が受けられるように」と求めて来ましたが、新年度秋頃には実施される予定になっています。課題は、対象者にどのように周知するのかということです。
豊橋市では、保育園においてすべての保護者を対象に「非婚1人親家庭においても、保育料の減免が受けられる」旨の通知を配り、手あげ方式で申請してもらうとのことでした。また、母子手帳交付時においても周知ができるのではないかと思いました。
今回の視察は、九州での地震の最中であたっり、移動に時間がかかるなど心配をしていましたが、住民自治、団体自治について学ぶことができ、実り多いものとなりました。受け入れをしていただいた自体職員の方々に感謝します。
4月22日に開催された経済委員会において、姫路市はエコパークあぼしの工事現場で起きた爆発事故をめぐり施行業者に損害賠償を求めていた訴訟で、大阪高裁の判決を不服として、上告する方針を示しました。損害賠償において、地裁、高裁とも姫路市の負担割合が8割、神崎組が2割と同様の判決が出たにもかかわらず、これを不服として最高裁に上告するものです。
この問題では、私たち議員団は一貫として姫路市当局の責任を追求して来ました。4月8日に高裁の判決が示されましたが、18日には市長公長と環境局長に対して「高裁の判決を真摯に受け止め、上告しないように」との申し入れを行いました。
この爆発事故は、2010年3月に起きており、すでに6年が経過したわけですが、市民の貴重な税金を使っての裁判となっています。これ以上の税金の無駄遣いを行うべきではありません。
視察二日目は、飯田市。長野生まれの私ですが、飯田市を訪れるのは初めてでした。ここでは、公民館活動について学んで来ました。市内には20の地区公民館があり、自治振興センターも併設されており、ほとんどの手続き等が本庁にいかなくてもできるそうです。また、集会施設、調理施設、図書館も整備されていて、小学生も学校帰りに公民館や図書館に寄って来ていました。姫路では考えられない光景です。
四日市市もそうですが、飯田市も住民自治をとても大切にしています。住民は行政に対して文句を言うのではなく、自分たちはここまでするから、行政はこれをやって欲しいというようなやり方です。行政も、住民たちを大事にしており、学習の場を保証して住民たちを育てていることがよくわかりました。姫路市は、自治会の組織率の高さを自慢しますが、本当の自治は育っているのか。市民参画というけれど、本当にできているのか。
春の遅い信濃路、桜の花とリンゴの花が満開でした。