憲法守り、女性も障がい者も輝く社会に!
第65回自治体学校が7月22日から24日まで、岡山市で開催されました。今回は、初日のみの参加でしたが、議員になって以来可能な限り、ほぼ出席してきましたので、20回ぐらいは参加していると思います。
毎回、素晴らしい講師陣と分科会の内容で、議員活動にもたいへん参考になる研修内容であり、エネルギーをもらっています。そして、オープニングは毎回地元ゆかりの歓迎行事があり、楽しみとなっています。今回は、備中神楽が上演され、とても興味深く拝見することができました。
最初の記念講演会は、自治体問題研究所理事長・奈良女子大教授の中山先生の「地方自治と地域 この1年から考える」でした。いつものように、たいへんわかりやすく、若者・女性の投票率が上がれば「政治は変わる」と、具体例を示してのお話でした。
そして、それを実践されたのが、杉並区長の岸本聡子氏です。その岸本区長のお話も、生で初めて聴いて、刺激を受けました。やはり、市民的運動がないと政治は変わりません。その事が、よくわかりました。
市立高校を考える市民の会は、この間毎週日曜日、姫路駅前で署名活動を行なっています。私も都合のつく時は、参加しています。最近は、暑い日が続いていますが、それでも多くの方が足を止めて、署名にご協力していただいています。
中学生や現役の高校生、卒業生の方にもご協力していただいています。この日は、お孫さんが姫路高校へ行っいるという、女性の方が署名してくださいました。また、静岡から来られたという、高校の教師をされているという親子の方にも、署名をしていただきました。
少子化とは言え、今の中学2年生が高校受験の時には、家島、網干、夢前の3県立高校を廃校に、中学1年生が高校受験の時には、琴ヶ丘、飾磨、姫路高校を一校にするとしています。余りにも、乱暴な計画と言わざるを得ません。子どもたちや保護者はもちろん、市民への説明責任も不十分です。市民的論議も不十分です。子どもたちの学ぶ権利をどう保障していくのか。教育にお金のかけない国や自治体の未来はありません。大軍拡より、子どもたちに教育を!
新たな市立高校は、当面姫路高校敷地内に校舎を置くとしています。そして、手柄の卸売市場跡地に新校舎を建設するとしていますが、6割が個人の所有で、45人もの所有者がいます。これまで通り、借地のままがいいと主張している所有者もおり、いつ話がまとまるかわかりません。
こんな状態で、市立3高校の統廃合計画を進めてもいいのでしょうか?
姫路障害者連絡協議会の総会と記念講演会がありました。講演テーマは、「総括所見と私たちのねがい・生活・とりくみ」ー国連・障害者権利委員会の総括所見を深く知ろうーでした。講師は、全障研副委員長・日本障害者協議会副代表の薗部英夫さんでした。
薗部さんのお話をお聴きするのは初めてでしたが、パワフルでテンポよく、とても刺激を受けました。毎年、北欧を訪れ、それぞれに国の障害者や支援者、スッタフの方々と交流を積み重ねてこられ、尚且つ日本の障害者の実態や日本の障害者政策の問題点についても深く捉えられている、文字通り障害者問題の第一人者です。
障害者問題は、日本の政治の縮図のように思います。障害があってもなくてもその人らしく暮らせる社会が求められています。北欧の国々は、一定それができています。同じ資本主義の国で、なぜここまで違うのでしょうか。高福祉高負担ですが、幸福度も高く、ジェンダー平等指数も高いです。それに比べて、日本はどうでしょうか?消費税は福祉のため、と言いながら社会保障費は削減の一方。ジェンダー平等指数も146カ国中125位という後進国。給料も30年間上がらず、幸福度も低い。それなのに、防衛費だけは、5年間で43兆円に引き上げるとしています。この国は、どこを目指しているのでしょうか?
情けない限りですが、少しでも社会が良くなるようがんばるしかありません。