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2016年度 災害と障害者のつどい

148567276265514856685991941485668564559 今年も災害と障害者のつどいが神戸で開催されました。「熊本地震で試された災害時要援護者に対する支援」ということで、熊本での実践や課題について学びたいと思って参加しました。熊本学園大学社会福祉学部教授であり、被災地障害者センターくまもと事務局長でもある東俊裕氏の話は、圧巻でした。ご自身も車椅子生活ですが、障害者として、専門家として率直な意見を発信され、特に自治体に対して「当事者意識に欠けている」と厳しく指摘されていたのが印象的でした。

 きょうされん兵庫支部の松本さんは、阪神・淡路大震災を経験し、東日本大震災や熊本地震でも継続的な障害者支援を続けてきた中での実践報告には、高齢者や障害者の生きづらさがよくわかりました。 

 神戸大学大学院工学研究科准教授の大西先生の「要援護者支援に何が必要で、どう整備するか」とお話は、熊本地震での福祉避難所アンケートに基づくもので、要援護者の名簿の問題や支援のあり方など課題が見えてくる内容でした。

 阪神・淡路大震災や東日本大震災など過去の災害の教訓が被災した障害者支援に生かされていないという大きな問題があると指摘されました。災害救助法をもっとユニバーサルなものにしていく必要性や国や地方自治体も含め行政が責任を負うためのシステムの必要性など、とても中身の濃いつどいでした。