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長崎原爆の日

 長崎市の平和式典で田上市長が行った「長崎平和宣言」は、とても格調高く素晴らしい宣言でした。

 核兵器によって国を守ろうという考え方の下で、核兵器に依存する国が増え、世界はますます危険になっています。持っていても使われることはないだろうというのは、幻想であり期待に過ぎません。…日本政府と国会議員に訴えます。戦争をしないと決意した憲法をもつ国として、国際社会の中で、平時から平和外交を展開するリーダーシップを発揮してください。…唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約にに署名、批准し、核兵器のない世界を実現する推進力となることを求めます。

 被爆者代表の宮田隆さんの「平和への誓い」も、82歳とは思えない程の熱い訴えでした。

 核共有論は、「力には力」の旧来の核依存思考であり、断じて反対です。今や核は抑止にあらず。今こそ日本は、核の傘からの価値観を転換し、平和国家の構築に全力を挙げるべきです。…そして、日本政府は核兵器禁止条約に署名・批准してください。

 いったい、岸田首相はお二人の訴えをどのような思いで、聞いていたのか。どう思ったのか知りたいところです。長崎の平和式典でも、岸田首相は「核兵器禁止条約」について、一言も触れることはありませんでした。内閣改造が行われましたが、コロナの第7波、物価高騰、旧統一協会の問題などなど、この国をどうしようとしているのか?