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姫路障害児者の明日を語るつどい

KIMG1262KIMG1264 昨日は、あいにくの雨となりましたが、市民会館で「姫路障害児者の明日を語るつどい」が開催され、多くの方が参加されました。主催は、私もいっしょに活動している姫路障害者連絡協議会ですが、障害の重い子どもさんの保護者、放課後等デイサービスを利用している保護者、就労支援B型で働く当事者の3人の方々が現状や課題を報告し、神戸大学大学院准教授の赤木和重氏がコーディネーターを務め、講演もされました。

 保護者の方々は、以前に比べれば、障害児を育てていく社会的環境は整備されつつあるが、まだまだ不十分なところもあること。例えば、障害のない子どもたちは、地域の放課後児童クラブに、日曜日以外通うことができ、保護者は仕事を続ける事ができます。しかし、特別支援学校に通う子どもたちは、デイとタイムケアを利用しながら、日によって行くところが違います。また、姫路市は、放課後デイは、9日しかしありませんでしたから、特別支援学校の保護者は、仕事を続ける事ができませんでした。昨年から、ようやくデイが14日、タイムケアが9日になり、仕事をすることができるようになりました。障害児の親は、働いたらいけないのか?

 赤木先生のお話は、「今を、豊かに生きていくということ」ー障害者権利条約が息づく地域をめざしてーというテーマでしたが、示唆に富んだ、とてもわかりやすい内容でした。障害者権利条約に基づいて、障害児者の権利が守られることも重要ですが、通常学級の子どもたちもたいへんだと言われていました。特に、アメリカ留学から戻ってきて一番気になることは、「みんな同じ」を求められていることだと言われていました。

 多様性、多様性と言いながら、違いを認めない日本の教育。多様性、函養、社会性、切磋琢磨 ことばだけが空しく響きます。

 本当に障害者権利条約や子ども権利条約が生かされる社会、日本国憲法が生かされる社会が求められています。