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姫路市立小中学校の適正規模・適正配置は情報公開・市民参画でていねいな議論を

 市立小中学校の適正規模・適正配置については、既に神戸新聞では連載で取り上げられるなど、大きな問題となっています。今年度、姫路市立小中学校適正規模・適正配置審議会が設置され、既に6月、7月、8月と3回の審議会が開催されています。この審議会の目的は、国の策定した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き」を参考に、姫路市の状況を踏まえながら小中学校の適正規模・適正配置についての考え方、つまり基本方針を答申しようとするものです。

 では、なぜ度々新聞で取り上げられているのかと言いますと、これまでも指摘してきましたように、審議会の進め方が余りにも強引で、拙速なやり方に対して、審議委員の方も含め、傍聴していた私たち議員からも批判の声が上がっているからです。問題点は、2つあり、1つは会長・副会長が他の委員から出されている意見とは違う方向、つまり教育委員会が準備した資料の方向に、方向にと結論を持って行こうとしていることです。2つめは、2回目の審議会の時に安富北、莇野小学校の校長先生や自治会長さんが小規模でもがんばっている取り組みを報告しているにもかかわらず、その場で「複式学級は課題があるので、姫路市としては解消していきたい」と会長が突然取りまとめ、リスペクトに欠ける対応をしたことです。

 そして、この問題の背景には、姫路市の教育行政にとって重要な問題を、短期間で、それも保護者や地域住民をはじめ、多くの市民が知らないうちに決めてしまおうとする姫路市教育委員会の姿勢があります。

 さらには、この適正規模・適正配置の問題は、結局は、小中学校の統廃合ということにつながります。人口減少化、それに伴う税収減。結局は、お金の問題にもかかわらず、子どもたちのためには、適正規模が大事で、複式学級など小規模校では、切磋琢磨が困難で、社会性が育たない等と子どもたちのことを考えているかのような姑息なやり方で、学校の統廃合を進めることは、絶対許されません。どうしても、進めるのであれば、市民への情報公開をしっかり行い、説明責任を果たし、市民参画で、十分な時間をかけて議論していくべきと考えます。